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C型肝炎

C型肝炎|箕面駅より徒歩6分の内科、消化器内科 やすふく内科クリニック

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C型肝炎は、ウイルスが原因で起こる肝臓の病気です。日本では約150万人の方がC型肝炎ウイルスに感染していると言われています。
かつては「治りにくい病気」とされていましたが、医学の進歩により今では高い確率で治療できるようになりました。

C型肝炎とは?症状と感染経路を理解しよう

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)が肝臓に感染することで起こる病気です。このウイルスは血液を介して感染します。
感染しても多くの方が症状を感じないことが多いですが、感染初期に現れうる主な症状としては、以下のようなものがあります。

  • 疲れやすい
  • なんとなく体がだるい
  • 食欲がない
  • 吐き気がする
  • 黄疸(おうだん:皮膚や白目が黄色くなる)

しかし、これらの症状は風邪や他の病気でも見られるため、自分でC型肝炎だと気づくことは難しいでしょう。

C型肝炎ウイルスは保有者からの血液や体液を介して感染します。
主な感染経路としては以下の通りです。

  1. 輸血(1992年以前の血液製剤)
  2. 注射針の使いまわし
  3. 刺青やピアスの施術(適切な消毒をしていない場合)
  4. 安全性に欠けた医療行為(現在は厳重な対策が取られています)
  5. 母子感染(確率は低いです)

現在の日本では医療機関での感染はほぼなくなりました。また、せきやくしゃみ、食べ物や飲み物、一緒にお風呂に入るなどの日常生活での接触では感染しません。

C型肝炎の恐ろしさ - 放置するとどうなる?

C型肝炎の怖さは、気づかないうちに病気が進行してしまうことにあります。
C型肝炎ウイルスに感染すると、まず「急性肝炎」という状態になります。この段階で体が自然にウイルスを排除できれば治りますが、約70%の方は「慢性肝炎」へと移行します。

慢性肝炎になると、ゆっくりと肝臓の細胞が壊され、約20〜30年かけて以下のように進行します。
慢性肝炎 肝硬変 肝がん

肝硬変になると、肝臓の柔らかい組織が硬くなり、正常な働きができなくなります。その結果、次のような症状が現れることがあります。

  • むくみ(特に足)
  • おなかに水がたまる
  • 黄疸が強くなる
  • 出血しやすくなる
  • 意識がもうろうとする

さらに肝硬変から肝がんへと進む確率は、年間約7%と言われています。
「症状がないから大丈夫」と放置してしまうと、取り返しのつかない状態になることがあります。定期的な検査で早期発見することが非常に大切です。

C型肝炎治療法

C型肝炎の治療はこの20年で劇的に進歩しました。
以前はインターフェロンという注射薬が主流でしたが、副作用が強く、治療成績も50〜60%程度でした。しかし、2014年以降、「直接作用型抗ウイルス薬(DAA)」と呼ばれる飲み薬が登場し、治療の風景が一変しました。

DAAの特徴は以下の通りです。

  • 飲み薬で簡単に治療できる
  • 治療期間が短い(8〜12週間)
  • 副作用が少ない
  • 治療成績が95%以上と非常に高い

現在では、ほとんどの方が健康保険で治療を受けられます。また、治療費の助成制度も充実しており、経済的負担を減らすことが可能です。

治療によってウイルスが排除されると、肝炎の進行を止めることができます。肝硬変の初期段階であれば、肝臓の機能が回復することもあります。また、肝がんの発生リスクも大幅に低下します。

ただし、すでに肝硬変が進行している場合は、ウイルスが排除されても定期的な検査が必要です。肝がんの早期発見のため、超音波検査やCT検査などを受けることをお勧めします。