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胆嚢がん

胆嚢がん|箕面駅より徒歩4分の内科、消化器内科 やすふく内科クリニック

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胆嚢について

胆嚢は西洋梨の形をした容積30-50ml程度の袋状の臓器です。肝臓で作られた胆汁は胆道(肝内胆管、胆嚢、総胆管)を通って十二指腸に流れます。胆嚢は胆汁をいったん貯え、濃縮します。胆汁は石鹸のように、脂肪を水に溶けやすくする働きがあります。十二指腸に脂肪分の多い食物が流れてきた時に、胆嚢はホルモンの働きにより収縮して、貯えた濃縮胆汁は総胆管を経由して十二指腸に排出します。その結果、胆汁と接触した食物中の脂肪分は水に溶けやすい物質に変わり、酵素により分解され、小腸で吸収されます。このように胆嚢は胆汁を貯え排泄することで、脂肪の分解、吸収を助ける働きをしています。

胆嚢がんとは

肝外胆管がんと同様に、胆道拡張症や膵胆管合流異常がある場合には15パーセントから40パーセント程度と高率に胆嚢がんを生じやすいと言われています。また、胆石と胆嚢がんの因果関係は証明されていませんが、胆嚢がんの患者さんの50パーセントから60パーセント程度は胆石を合併しています。はじめは胆石や胆嚢炎の診断で腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胆嚢摘出術を行い、術後の検査で胆嚢がんと診断されることもあります。偶発胆嚢がんには追加切除が必要となることがあります。

胆嚢がんの原因

胆嚢がんを引き起こす特定の原因はまだ明らかではありませんが、いくつかの要因が発がんに関連していると言われています。

1.胆石症

胆嚢がんの症例の50~75%に胆石を合併することが分かっており、結石による慢性的な炎症や胆汁成分の変化ががんを誘発すると考えられています。しかし、症状のない胆石(無症候性胆石)の場合には、長期間経過観察しても胆嚢がんの発生は少ないと考えられており、(5年間での発がん率は、0.3%と報告されている)、すぐに手術を行うのではなく、定期的な経過観察が勧められます。

2.胆嚢腺腫

胆嚢にできるポリープのうち、腺腫と呼ばれる腫瘍は将来的に悪性化する危険性が高いことが知られています。胆嚢に対しては、内視鏡的な組織検査ができないため、10ミリを超えてくる増大傾向のあるポリープや立ち上がりがなだらかなポリープは腺腫または、がんの可能性が高いため、手術適応と考えられます。

3.膵胆管合流異常症

膵管と胆管の合流形態の異常により、胆汁と膵液が胆管内で混ざりあう病態で、胆嚢がん発生のリスクが高いことが知られています。合流異常が見つかった場合、予防的に胆嚢摘出術が行われることがあります。

胆嚢がんの症状

胆嚢がんは早期の場合、胆管を閉塞(へいそく)させることがないためほとんどが無症状です。検診や胆石発作の際に偶然発見されたり、胆石症の手術をした際に顕微鏡検査で偶然発見されたりすることが多くあります。 一方、高度に進行すると胆管閉塞により黄疸(おうだん)を生じたり、十二指腸や大腸の狭窄(きょうさく)により腹痛や嘔吐などを起こしたりすることがあります。

 

偶発胆嚢癌について

胆石や胆嚢炎といった術前診断で腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた後、病理検査(顕微鏡で細胞を診断する検査)によって1パーセント前後の割合で胆嚢がんと診断されることがあるとされています。 胆石や胆嚢炎が原因となり胆嚢が炎症を起こしていると、手術前に胆嚢がんと正確に診断することは非常に難しくなるためです。

このような手術後に判明した偶発胆嚢がんは早期がんで特に追加治療を必要としない場合もあれば、進行がんで追加切

除が必要と判断される場合もあります。 私たち東病院肝胆膵外科はがん専門病院であるため、このような偶発胆嚢がんの患者さんも多く診療しています。 追加切除は2度目の手術となるため癒着剥離(ゆちゃくはくり)など難しい手術となることもあります。 また判明した偶発胆嚢がんの進行度に応じて切除範囲を考慮します。 手術、およびその後の経過観察まで診療いたしますのでお気軽にご相談ください。

胆嚢がんの治療

第一選択の治療は手術です。手術が根治の可能性(がんが治る可能性のこと)のある唯一の治療法となります。
早期がんでは、多くの場合胆嚢を切除するだけで済みます。胆嚢がんが疑われるものの確定診断ができない場合は、診断と治療を兼ねて腹腔(ふくくう)鏡を用いて胆嚢を切除することもあります。
一方、進行癌では隣接する肝臓と肝外胆管を合併切除します。また高度に進行している場合、がんの広がりに応じて取り残しがないように、拡大肝葉(かくだいかんよう)切除術や膵頭十二指腸(すいとうじゅうにしちょう)切除術、肝膵同時切除術、結腸切除術などを適宜組み合わせて行います。
いずれの場合も数週間の入院を要し患者さんの負担が大きな治療となりますが、手術で胆嚢がんを取り除くことができれば、根治の可能性(がんが治る可能性のこと)が高くなります。一方、がんの進行度やお体の状態により手術が不可能と判断される場合は、全身化学療法(抗がん剤)を行います。