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咽頭がん

咽頭がん|箕面駅より徒歩4分の内科、消化器内科 やすふく内科クリニック

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咽頭がんとは

鼻の奥から食道までを咽頭とよび、この領域のがんを咽頭がんと言います。
解剖学的には、上咽頭、中咽頭、下咽頭の三つに分けられています。
経口内視鏡では、中咽頭がん、下咽頭がん、喉頭がんの診断をすることが可能で、経鼻内視鏡では、それらに加えて上咽頭がんの診断をすることが可能です。

中咽頭がんでは、ヒトパピローマウィルスが関与していることがありますが、中・下咽頭がんでは、飲酒・喫煙に大きな影響を受けます。
飲酒・喫煙は、口腔、咽頭、喉頭、食道のがんの危険因子であるとされており、領域全体にがん(特に食道がん)が多発することがあります。
これを領域性発がん(field cancerization)といいます。

咽頭がんの症状

初期段階ではほとんど症状が現れず、症状が発現したときには、がんがかなり進行していることが多いのが現状です。
そのため早期で発見されている例のほとんどが、上部内視鏡検査で偶然に発見されています。

咽頭は食べ物や空気が通る道であるため、がんが進行した際には、部位により多様な症状が出ます。
上咽頭がんでは、難聴・耳鳴り、眼球運動障害・視力低下・顔面痛などがあります。中咽頭がんは、片側の扁桃腺の腫れ、嚥下(飲み込み)時のしみる感じ・つかえ感、開口障害、嚥下困難などがあります。
下咽頭がんでは、嚥下時違和感やつまる感じを自覚することがあり、喉頭(空気の通り道)にまで広がっていくと呼吸困難や、嗄声(声枯れ)がみられることがあります。加えて、咽頭がんは首のリンパ節への転移が多いことから、首のしこりで発見されるケースもあります。

検査・診断

発見には、内視鏡検査が最も有用です。
これまで咽頭がんは早期に発見することが困難とされてきましたが、内視鏡技術や診断学の進歩により、非常に小さながんも、ごく早期で発見することが可能になってきており、耳鼻科が使用している喉頭ファイバーや、胃カメラなどで早期病変の発見が可能です。

がんの存在診断は、内視鏡の画像診断に加え、同時に施行される細胞の組織検査により行われますが、表在性の病変を超えるものについては、腫瘍の広がりの検査をするためにCT、MRI、超音波などを用いて、進展範囲やリンパ節転移の有無を調べていきます。
がんの進行度は第Ⅰ期からⅣ期の4段階に分けられ、通常第Ⅰ期・Ⅱ期を早期がん、第Ⅲ期・Ⅳ期を進行がんと呼びます。

病期はがんの大きさ(T)、頚部リンパ節転移(N)の大きさや数、肺や骨などへの転移(M)の有無によって決定されます。
咽頭、特に下咽頭は、嚥下(飲み込み)に関わる重要な機能をもっているため、治療に際しては、いかに機能を温存し、生活の質を保つことができるかが重要になってきます。
しかし、下咽頭の近くには、発声に関わる喉頭(声帯)も位置しており、見つかったときには進行がんになってしまっている例が圧倒的に多いため、機能を犠牲にせざるを得ないことが多いのが現状です。
そして、咽頭がんの中で、下咽頭がんが最も予後が悪いとされています。飲酒、喫煙などの危険因子があり、前記した症状がある方は、定期的な上部内視鏡検査をおすすめします。

咽頭がんの治療

癌が1亜部位に限局しており、リンパ節転移がない(もしくはそのリスクが少ないと見積もられる)場合(T1N0)、比較的侵襲の少ない内視鏡治療(EMR、ESD)のみで治癒切除が期待できます。
ただし、状態によっては、放射線治療が選択される場合もあります。
それよりも進行した例では、耳鼻科、頭頸科による手術や放射線化学療法などを組み合わせた治療が選択されます。